ついたちブレンド　２月《草色》 ※こちらの商品の発送は1月31日以降に順次行います。（同時に購入していただいた商品に関しても、1月31日以降のまとめ発送となりますのでご注意ください。） 【INTRODUCTION】 ブレンド内容 Bonga Wishwish / Heirloom / Washed (Ethiopia) Don Eli / Catuai / White honey (Costa Rica) カップの印象 グリーンアップル、レモン、ハニー、グリーンティー 【INFORMATION】 厳しい冬の寒さも、いつか終わりを告げることを、なぜか草花は理解しているようで、この時期から、新たな芽吹きの準備を着々とすすめています。わたしたちも、そんなしたたかな用意を見習うように、まだ先にあって判別としない何かを、しっかりと迎え入れるための心持を養わねばと思わされます。コーヒーの味わいも、そんな力強くたくましい草花の先導に寄せるように、寒さの向こうに覗くなにかを表したいと思いました。 そんなわけで、2月の伝統色、その月の1日目を飾るブレンドのパッケージカラーは【草色】となりました。ちょうどこの時期から芽吹きをはじめ、春には鮮やかな新緑、そして可憐な花となれるようにと、成長の思いを込めています。落ち着いた色に見えて、この時期に重ねる緑の色合いは、やはりどことなく力強い印象を受けるわけです。 今回は思い切って、2種類のロットのブレンドで仕上げています。どちらもじっくりと熱を入れるアプローチでの浅煎り。両者が合わさって、はじめてあらわれるバランスの中に、いろいろな表情を感じていただけるように比率を考えてみました。 多いほうのロットはエチオピアのカッファゾーンのウォッシュド。現在クラシカルのローストでリリースしたばかりの、シトリックで滋味深いロットです。このエリアの単一生産者ロットは比較的珍しくて、結構入港を楽しみにしていたものの一つでもあります。浅煎りに近い焙煎度合いで提供するのはこのブレンドだけになるかと思いますので、ぜひ多くの方に味わっていただきたいところです。 もう片方のロットはコスタリカのドンエリマイクロミルのロット。今年はコスタリカからいくつかのロットを仕入れたのですが、その中でも一際滋味深いバランスと、奥行きのある繊細なフルーツ感にあふれていて、個人的に最も好きなコスタリカのロットとなりました。店頭でもグリーンのパッケージでリリースしていて、今回の草色のテイストイメージにもぴったり。シンプルに「うまいなあ」と思わせてくれる稀有なロットです。 テイストの総合感は、グリーンアップルやグリーンティーの印象なのですが、両者エイジングによって変化にとんだロットなので、淹れるタイミングによってはレモンやマスカット、フィグなどの複雑な果実味も感じることができるかもしれません。いずれにせよ、ベースとしてのテイストはティーライクですので、派手な印象ではなく、地に足ついた、素材感でうまみを感じるようなカップになると思います。 2月のスタートを切るのに、滋味深くも力強いカップ体験として、わたしたちの思いも乗ったブレンドに仕上がったように感じます。たとえ冷え込みの強い日があったとしても、その下には着実に春への準備があることを感じさせてくれる。そんなコーヒー体験になれば嬉しいです。一人でも、みなさんとでも、思い思いにアプローチして、その抽出を楽しんでいただけたらと思います。